洗濯機を処分しようとすると、「いくらかかるの?」「どこに頼めばいいの?」と迷う方も多いのではないでしょうか。洗濯機は家電リサイクル法の対象品目に指定されており、自治体の粗大ごみとしては出せません。そのため、正しい方法での回収・リサイクルが必要になります。
本記事では、洗濯機の不用品回収にかかる相場や、費用を安く抑えるコツ、信頼できる業者の選び方を詳しく解説します。無駄な出費を防ぎ、安心して洗濯機を処分したい方はぜひ参考にしてください。
洗濯機の処分に費用がかかる理由とリサイクル法の仕組み

洗濯機を処分するときには、無料ではなく一定の費用がかかります。これは「家電リサイクル法」によって、洗濯機の部品を適切に再利用するための処理費用が必要になるためです。ここでは、その費用の内訳と法律の仕組みについて詳しく説明します。
リサイクル料金と収集運搬費の関係を理解する
洗濯機の処分費用は主に「リサイクル料金」と「収集運搬費」の2つで構成されています。リサイクル料金とは、メーカーが洗濯機を分解・再資源化するために必要な費用のことで、全国で一律に定められています。一般的な相場はおおよそ2,500円前後で、メーカーによって多少の差があります。
一方、収集運搬費とは、回収業者や販売店が洗濯機を指定のリサイクル施設まで運ぶための費用で、これは依頼先や地域によって金額が異なります。たとえば、家電量販店で引き取りを依頼する場合は500〜1,500円ほど、不用品回収業者に依頼すると2,000〜3,000円前後が一般的です。
この2つの費用を合計した金額が、洗濯機の処分にかかる総費用となります。処分を依頼する前に、それぞれの費用がどのように設定されているかを確認することが、無駄な出費を防ぐ第一歩です。
家電リサイクル法で決められた正しい処分ルートとは
洗濯機は「家電リサイクル法」によって、自治体の粗大ごみとして捨てることができません。この法律は、冷蔵庫・テレビ・エアコンと並び、洗濯機を再利用可能な資源として適切にリサイクルすることを目的としています。正しい処分方法は主に3つあります。
まず、新しい洗濯機を購入する際に、販売店へ古いものの引き取りを依頼する方法です。次に、過去に購入した店舗に引き取ってもらう方法があります。そして、もう一つは自分で指定引取場所へ持ち込む方法です。これらはいずれも「リサイクル券」を発行して処理を行うことが義務付けられています。
リサイクル券は郵便局などで購入でき、支払った料金がメーカー側での再資源化に充てられます。もし無許可の業者に依頼してしまうと、不法投棄や高額請求などのトラブルにつながる可能性があるため注意が必要です。正しいルートを選ぶことで、環境にも優しく、安心して洗濯機を処分することができます。
【方法別】洗濯機の処分費用相場を比較

洗濯機を処分する方法はいくつかあり、依頼先によって費用や手間が大きく異なります。不用品回収業者・家電量販店・自治体など、それぞれの特徴を理解して選ぶことで、時間や費用を無駄にせず効率よく処分することができます。
不用品回収業者に依頼する場合の費用と特徴
不用品回収業者に洗濯機の処分を依頼する場合の費用相場は、おおよそ3,000〜8,000円程度です。これはリサイクル料金や運搬費用、作業費などをすべて含んだ金額です。業者によっては、ほかの家電や家具も一緒に回収してもらえる「まとめて回収プラン」や「トラック積み放題プラン」を利用できる場合もあります。
そのため、複数の不用品を一度に処分したい方には特に便利です。また、搬出作業もすべてスタッフが対応してくれるため、重い洗濯機を持ち運ぶ手間がかからない点も大きなメリットです。ただし、悪質な業者を選んでしまうと高額請求や不法投棄のリスクがあります。
見積もり時に「リサイクル料金」「収集運搬費」「作業費」が明記されているか確認し、自治体の許可を得ている正規業者を選ぶことが重要です。即日対応が可能な業者も多く、忙しい方や急ぎの処分に最適な方法といえます。
家電量販店や購入店舗で引き取ってもらう場合の費用
新しい洗濯機を購入する際、家電量販店や購入店舗に古い洗濯機の引き取りを依頼する方法があります。費用相場は、リサイクル料金(約2,530円)に加えて、収集運搬費(約500〜1,500円)が必要となるため、合計で3,000〜4,000円ほどが一般的です。
この方法のメリットは、販売店がメーカーや指定引取場所までの運搬を代行してくれるため、手続きや搬出作業の手間が省ける点です。また、同時購入で割引キャンペーンを実施している店舗もあり、結果的に費用を安く抑えられるケースもあります。
ただし、引き取りのみを依頼する場合は対応していない店舗もあるため、事前の確認が必要です。購入先をすでに決めている方や、自分で持ち運ぶのが難しい方には最も安心で確実な処分方法といえます。また、処分後はリサイクル券が発行され、処理の流れが可視化されるため、トラブルも起きにくいのが特徴です。
自治体や指定引取場所を利用する場合の費用と手順
洗濯機を最も安く処分したい場合は、自治体や指定引取場所を利用する方法があります。費用はメーカーごとに異なりますが、リサイクル料金が約2,530円、指定引取場所への持ち込みなら収集運搬費が不要なため、合計で2,500〜3,000円ほどで処分可能です。
手順としては、まず郵便局で「家電リサイクル券」を購入し、必要事項を記入して支払いを済ませます。その後、指定引取場所(ヤマト運輸や日通などが多い)へ自分で持ち込むだけで完了です。自家用車での運搬ができる場合、もっとも経済的な方法といえるでしょう。
ただし、持ち運びには労力がかかるため、重い洗濯機を一人で運ぶのは危険です。無理せず家族や友人に手伝ってもらうことをおすすめします。また、自治体によっては回収ルートが異なるため、ホームページや市役所に問い合わせて最新情報を確認しておくと安心です。
洗濯機の状態に合わせたおすすめの処分方法

洗濯機を処分する際は、「まだ使えるか」「故障しているか」で最適な方法が異なります。動作する洗濯機なら買取や再利用、壊れている場合はリサイクル回収を選ぶことで、費用や手間を最小限に抑えられます。それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。
まだ使える洗濯機をお得に処分する方法(買取・再利用)
動作する洗濯機を処分するなら、買取や再利用を活用することで費用を抑えられるだけでなく、思わぬ収入につながることもあります。特に製造から5年以内の洗濯機で、人気メーカー(パナソニック、日立、シャープ、東芝など)の製品は買取価格が付きやすい傾向にあります。
リサイクルショップや中古家電専門店に持ち込むほか、不用品回収業者の「買取付きプラン」を利用するのもおすすめです。出張査定を行っている業者なら、自宅まで引き取りに来てくれるため手間もかかりません。また、フリマアプリ(メルカリ・ラクマなど)やネットオークションを利用することで、状態が良ければ数千円〜1万円ほどで売却できる場合もあります。
さらに、地域の譲渡掲示板やリユースボックスを活用すれば、無料で引き取ってもらえることもあります。廃棄せず再利用されるため環境にも優しく、リユース意識の高まりにもつながります。処分前には簡単な掃除を行い、説明書やホースなどの付属品を揃えると査定額がアップする可能性があります。
故障・古い洗濯機を安全に処分する方法(回収・リサイクル)
故障して動かない洗濯機や10年以上使用した古いモデルは、家電リサイクル法に基づいて適切に処分する必要があります。この場合のおすすめ方法は、不用品回収業者や家電量販店の引き取りサービスを利用することです。不用品回収業者に依頼する場合、回収から搬出、リサイクル処理まで一括で対応してくれるため、労力をかけずに安全に処分できます。
費用の相場は3,000〜8,000円程度で、即日対応してくれる業者も多くあります。また、家電量販店での引き取りでは、リサイクル料金(約2,530円)と運搬費(約500〜1,500円)を支払えば、確実に正規ルートで処分してもらえます。自治体が指定する引取場所へ自分で持ち込む場合は、リサイクル券(郵便局で購入)を添えて処理すればさらに安く済みます。
一方で、悪質な「無料回収業者」に依頼すると不法投棄や高額請求のトラブルにつながる危険があります。信頼できる業者を選び、リサイクル証明書を発行してもらうことで、安心して処分できます。古い洗濯機でも、正しいリサイクルを行えば金属資源などが再利用され、環境保護にも貢献できます。
洗濯機の不用品回収費用を安く抑える3つのコツ

洗濯機の処分費用は、工夫次第で数千円単位の節約が可能です。業者選びや事前準備、持ち込み方法などを工夫することで、不要な出費を抑えつつ安全に処分できます。ここでは費用を安くするための3つの実践的なポイントを紹介します。
複数業者に見積もりを依頼して価格を比較する
洗濯機の回収費用を安くしたい場合、まず複数の業者から見積もりを取ることが重要です。業者ごとに料金設定が異なり、回収費用には「リサイクル料金」「運搬費」「作業費」などが含まれます。相場は3,000〜8,000円ほどですが、同じ条件でも2,000円以上差が出ることもあります。
比較サイトや一括見積もりサービスを活用すれば、手間をかけずに複数社の料金を確認できます。また、地域密着型の業者は大手より安い場合が多く、繁忙期(3〜4月)を避けて依頼することで割引が受けられるケースもあります。
見積もりの際は、出張費や追加料金の有無を必ず確認しましょう。特に「階段料金」「夜間作業費」などが別途発生することがあるため、総額を把握することが大切です。複数の見積もりを比較し、費用だけでなく対応の丁寧さや口コミ評価も考慮して選ぶことで、コスパの良い安心な処分が実現します。
掃除や付属品の準備で買取額をアップさせる
まだ使える洗濯機を処分する場合は、買取査定を意識した準備が大切です。買取価格は洗濯機の見た目や状態によって大きく変わります。まず、外装や槽内をきれいに掃除しておきましょう。特に洗剤カスやカビが残っていると査定額が下がることがあるため、柔らかい布や中性洗剤で丁寧に拭き取るのがおすすめです。
次に、付属品(給水ホース・排水ホース・取扱説明書・リモコンなど)を揃えておくことで評価が上がります。これらは中古販売時に必要な要素とされるため、欠品があると減額対象になります。また、製造年が新しいほど高額買取が期待できます。
5年以内のモデルなら1,000〜5,000円程度の買取になることもあります。さらに、事前に査定を受けてから複数業者の買取価格を比較すると、より高く売却できる可能性があります。少しの手間で処分費用を相殺できるため、結果的にお得に処分できる方法です。
自分で指定引取場所へ持ち込んでコストを節約する
洗濯機を最も安く処分する方法の一つが、自分で指定引取場所に持ち込むことです。指定引取場所とは、家電リサイクル法に基づきメーカーが設けた回収拠点で、ヤマト運輸や日本通運などが指定されています。持ち込み処分の最大のメリットは「運搬費がかからない」点です。
必要なのはリサイクル料金のみで、約2,530円前後と非常に安価に済みます。手順としては、まず郵便局で「家電リサイクル券」を購入し、リサイクル料金を支払います。その後、券を貼り付けた洗濯機を指定引取場所に持ち込むだけです。
ただし、重量があるため一人での搬出は危険です。台車を使ったり、家族に手伝ってもらったりして安全に運びましょう。自家用車がない場合は、軽トラックを短時間レンタルするのも一つの手です。少し手間はかかりますが、費用をできるだけ抑えたい方や時間に余裕のある方には最も経済的な方法といえます。
不用品回収業者に依頼する前に確認すべき注意点

洗濯機の不用品回収を業者に依頼する際は、トラブルを防ぐために注意点をしっかり確認しておくことが大切です。ここでは、悪質な業者の見分け方や追加料金の確認ポイント、作業前に行うべき準備について詳しく解説します。
「無料回収」をうたう無許可業者に注意する
「無料で回収します」と宣伝している業者の中には、無許可で営業している悪質な業者が存在します。彼らは一見お得に見えますが、実際には後から高額な請求をしたり、回収した洗濯機を不法投棄したりするケースが後を絶ちません。正規の不用品回収業者は、自治体から「一般廃棄物収集運搬業」や「産業廃棄物収集運搬業」の許可を得ている必要があります。
これらの許可番号は、公式サイトや見積書、トラックの車体などで確認できます。特に、巡回トラックでスピーカーを鳴らしながら「無料回収」と呼びかけている業者は、ほぼ無許可業者と考えてよいでしょう。安心して依頼するためには、見積もり段階で許可番号の提示を求めることが重要です。
環境省や自治体も注意喚起しており、万が一不法投棄が発覚した場合、依頼者にも責任が及ぶ可能性があります。信頼できる業者を選び、トラブルを未然に防ぐことが安全で確実な処分につながります。
追加料金や搬出費の有無を事前に確認する
洗濯機の回収費用を依頼する際に最も多いトラブルが、「追加料金の発生」です。見積もり時には安い金額を提示し、作業当日に「階段料金」「リサイクル費」「作業人員追加費」などを理由に高額請求する悪質な業者もいます。そのため、契約前に「総額がいくらになるか」を必ず確認することが大切です。
優良業者であれば、リサイクル料金・運搬費・人件費などを含めた明細を提示し、追加料金が発生する条件も明確に説明してくれます。特に、2階以上の建物から搬出する場合や、通路が狭い・エレベーターが使えないといった環境では追加費用が発生しやすいため、事前に現地の状況を伝えておくことがポイントです。
また、「見積もり無料」「キャンセル無料」などの記載があるかもチェックしておくと安心です。複数の業者に相見積もりを取り、料金体系の透明性と対応の丁寧さを比較することで、費用面でも信頼面でも納得のいく依頼ができます。
作業前に水抜き・搬出準備をしてトラブルを防ぐ
洗濯機を回収してもらう前に、水抜きや簡単な準備をしておくことで、作業がスムーズになりトラブルを防ぐことができます。まず重要なのは「水抜き」です。洗濯機の内部やホースに水が残ったままだと、搬出時に床が濡れたり、運搬中に水漏れして故障の原因になることがあります。水抜きは、電源を入れて「脱水モード」を数分間回すだけで完了します。
また、給水ホースと排水ホースを外し、水気をしっかり拭き取っておきましょう。次に、周囲の通路を確保することも大切です。搬出経路に障害物があると作業が遅れたり、壁や床を傷つける恐れがあります。
さらに、電源コードや付属品(説明書・ホースなど)をまとめておくと、回収作業がスムーズになります。事前準備をしておくことで、作業時間の短縮や追加費用の回避にもつながります。業者によっては「準備ができていない」と追加作業費を請求されることもあるため、依頼前にチェックリストを作っておくと安心です。
まとめ
洗濯機の不用品回収には、リサイクル料金や運搬費などの費用がかかりますが、方法を工夫すれば無駄な支出を抑えることができます。不用品回収業者に依頼すれば手間をかけずに処分できますが、自治体や指定引取場所に持ち込むことで費用を節約することも可能です。
まだ使える洗濯機は買取や再利用を検討することで、処分費用を相殺できる場合もあります。また、無許可業者によるトラブルを防ぐためには、許可証の確認や見積もり内容の精査が欠かせません。事前の準備と信頼できる業者選びを心がけることで、安全かつお得に洗濯機を処分することができます。環境への配慮とコストの両立を意識して、最適な方法を選びましょう。




