特殊清掃を行った後、「見た目はきれいになったのに、まだ臭いが残っている」「床や壁の汚れが落ちない」と感じたことはありませんか?実は、特殊清掃だけでは建材の奥まで広がった汚れや臭いを完全に取り除けないことが多く、リフォームが必要になる場合もあります。
この記事では、特殊清掃後にリフォームが必要となる理由や、具体的な費用、業者選びのポイントまでを分かりやすくご紹介いたします。
なぜ特殊清掃後にリフォームが必要なのか

特殊清掃を行っても、床下や壁内部にまで広がった汚れや臭いは取り切れないことがあります。見た目がきれいになっても、建物内部にダメージが残っていれば再び問題が起きる可能性もあるため、リフォームが必要となるケースが少なくありません。
特殊清掃だけでは取りきれないダメージとは
特殊清掃だけでは、見えない場所に残った汚れや臭いを完全に取り除けない場合があります。たとえば、体液や血液がフローリングの下や壁の内部に染み込んでいるケースでは、表面だけを清掃しても臭いやカビの原因が残ってしまいます。
これを放置すると、時間の経過とともに臭いが再発し、衛生面や健康面に悪影響を及ぼすこともあります。そのため、見た目がきれいでも建材の奥までダメージが及んでいる場合には、床材や壁紙の張り替え、断熱材の撤去などのリフォームが必要です。
特殊清掃とリフォームは別物ですが、どちらも原状回復に欠かせない作業です。しっかりと内部の状態を確認し、必要なリフォームを実施することで、再発リスクを減らし安心できる住まいを取り戻すことができます。
原状回復や資産価値維持のために必要な理由
特殊清掃後の部屋をそのままにしておくと、見た目や衛生状態に問題が残り、不動産としての資産価値が下がってしまう恐れがあります。たとえば、壁や床に汚れや臭いが残っていれば、入居者や購入希望者の印象は悪くなり、結果的に賃貸・売却が難しくなることがあります。
さらに、建材の奥にまで汚染が広がっている場合には、時間の経過とともに状態が悪化し、後から大がかりな工事が必要になるケースもあります。早期に適切なリフォームを行うことで、こうしたリスクを防ぎ、建物の機能や価値を保つことができます。
特殊清掃で清潔な状態に戻すだけでなく、リフォームによって見た目と性能の両面を回復させることが重要です。住まいとしての価値を守るためにも、清掃とリフォームの両方をセットで検討されることをおすすめいたします。
リフォームが必要となる代表的なケース

特殊清掃の現場では、表面的な汚れだけでなく、建材の奥にまで汚染が及んでいることがあります。そのため、見た目が元通りになっても、安全で快適な空間を保つにはリフォームが必要なケースがあります。ここでは、特にリフォームが必要とされる具体的な状況をご紹介します。
壁や床材に体液・血液が染み込んでいる場合
特殊清掃が行われる現場では、故人の体液や血液が床や壁に染み込んでしまっていることがあります。これらの体液は、表面を清掃するだけでは除去しきれず、建材の内部にまで浸透している場合があります。
このような状態では、臭いやカビが発生するリスクが高くなり、時間が経つほど深刻化することもあります。したがって、表面だけでなく内部の汚染までを考慮し、床材や壁材を取り替えるリフォームが必要となります。
リフォームを行うことで、臭いの再発や衛生面の問題を防ぎ、居住に適した安全な環境を確保することができます。特殊清掃の後にこのような状況が見られた場合には、必ず専門の業者に相談し、適切なリフォームを検討してください。
浴室や配管に臭いが残っている場合
浴室や排水管は、体液や汚水が流れ込みやすい場所のひとつであり、特殊清掃後も臭いが残るケースがあります。表面的には清掃されていても、排水口の奥や配管内に臭気がとどまっていると、時間の経過とともに悪臭が再び広がってしまいます。
このような場合、単なる清掃では根本的な解決にならないため、配管の交換や浴室設備の入れ替えといったリフォームが必要になることがあります。とくに集合住宅では臭いが周囲に広がるおそれがあるため、早急な対応が求められます。
臭いの原因を正確に特定し、再発を防ぐためにも、専門業者による確認と、必要に応じた部分的な解体・再施工を含むリフォームを行うことが重要です。快適な住環境を保つためにも、見えない部分の対応を怠らないようご注意ください。
特殊清掃業者が対応するリフォーム内容

特殊清掃を行うだけでは解決できない場合には、リフォームによって建物を元の状態に戻す必要があります。多くの特殊清掃業者は、清掃だけでなくリフォームまで対応できる体制を整えており、状況に応じて適切な工事を行います。以下に代表的なリフォーム作業を紹介します。
クロスやフローリングの張り替え
特殊清掃後、壁紙(クロス)やフローリングには臭いや汚れが残ってしまうことがあります。体液や血液が染み込んだ場合は、見た目をきれいにしても臭いが再発する可能性があるため、張り替えが必要です。
特にフローリングの下まで汚染が広がっている場合には、床材を一度剥がし、下地を確認した上で新しい材料に交換します。壁紙も同様に、臭いが染みついた部分をすべて剥がしてから張り直すことで、衛生面と見た目の両方を改善できます。
こうしたリフォームによって、快適な住環境を取り戻すことが可能です。清掃だけでは対応しきれない深いダメージがある場合は、クロスや床の張り替えを行うことが重要です。
汚染部位の部分解体と再施工
特殊清掃が必要な現場では、汚れや臭いが建物内部の構造部分にまで浸透していることがあります。たとえば、床下の断熱材や壁の内部に体液が染み込んでいると、表面の清掃では解決できません。
このような場合、汚染された部分を一度解体し、構造部材を新しいものに交換する再施工が必要になります。部分的な解体には専門知識が必要であり、適切な手順で行わなければ建物に悪影響を及ぼすこともあります。
また、再施工時には防臭処理や消毒も併せて実施することで、臭いの再発を防ぐことができます。特殊清掃業者がリフォームに対応していると、現場の状態を把握したうえでスムーズに作業を進められるため、信頼できる一貫対応の業者を選ぶことが重要です。
特殊清掃からリフォーム完了までの流れ

特殊清掃とリフォームは別々の作業ですが、現場の状況によっては一連の流れとして対応する必要があります。ここでは、清掃からリフォーム完了までの一般的なステップをご紹介します。全体の流れを把握することで、安心して作業を任せることができます。
現地調査・見積もりから清掃作業までの工程
特殊清掃を始める前には、まず現地調査が行われます。ここで汚染の程度や作業範囲を確認し、見積もりが提示されます。見積もり内容には、清掃費用だけでなく、消臭作業や必要に応じたリフォーム費用の概算が含まれることがあります。
調査後、作業に同意すれば、清掃が開始されます。作業内容は、遺品の仕分け、汚染箇所の除去、消毒・脱臭などが主となり、状況によっては数日かかることもあります。
この時点で、清掃だけでは対応しきれない部分が見つかった場合には、追加でリフォームの必要性が説明されます。作業内容と工程を丁寧に説明してくれる業者を選ぶことが、トラブルを防ぐポイントです。まずは現地調査で状況を正確に把握してもらうことが大切です。
リフォーム設計・施工の進め方
特殊清掃後にリフォームが必要と判断された場合は、汚染範囲や建物の構造をもとに、具体的なリフォーム計画が立てられます。リフォーム内容には、床や壁の張り替え、断熱材の交換、浴室のリフォームなどが含まれます。
業者は再度現地を確認し、どの部分をどのように施工するかを詳細に説明します。その後、作業工程や費用、工期について打ち合わせを行い、正式に契約します。施工中には、近隣への配慮や騒音対策も重要です。作業完了後は最終チェックを行い、問題がなければ引き渡しとなります。
このように、計画的なリフォームを行うことで、見た目だけでなく住まいとしての安全性と快適性も回復できます。経験豊富な業者であれば、清掃から施工まで一貫して対応してくれるので、スムーズに進めることができます。
特殊清掃後のリフォーム費用相場と内訳

特殊清掃後に必要となるリフォームには、状況に応じてさまざまな費用が発生します。費用の内訳や相場をあらかじめ理解しておくことで、予算の見通しが立てやすくなります。ここでは、代表的な費用項目と、費用を抑えるための工夫について解説します。
作業別にかかるリフォーム費用の目安
特殊清掃後のリフォーム費用は、作業の内容や規模によって大きく異なります。たとえば、床材の張り替えは1㎡あたり5,000〜10,000円程度、壁紙の張り替えは1㎡あたり1,000〜1,500円が相場です。
汚染がひどい場合は、床下や壁内部の断熱材の撤去と再施工が必要になることもあり、その場合は数万円から数十万円の費用が追加でかかることがあります。浴室や配管などの設備交換になると、数十万円以上の工事になるケースもあります。
見積もり時には、清掃とリフォームの費用が分けて記載されているか確認し、何にいくらかかるのかを把握しておくことが重要です。費用の相場を理解しておけば、相見積もりを取る際の比較もスムーズに行えます。
費用を抑えるために知っておきたいポイント
リフォーム費用を抑えるためには、いくつかの工夫が必要です。まず、特殊清掃からリフォームまで一貫して対応できる業者を選ぶと、工程の無駄が省けてトータルコストを抑えられることがあります。また、必要最小限の工事に絞ることで費用を抑えることも可能です。
たとえば、全面張り替えではなく、汚染部分だけの部分補修で済むケースもあります。さらに、保険の適用が可能な場合もあるため、加入している火災保険や損害保険の内容を確認しておくとよいでしょう。
行政によっては助成金制度がある地域もあるため、地域の窓口に相談してみるのもおすすめです。費用を抑えながらも、必要なリフォームは妥協せずに行うことが、後々のトラブルを防ぐうえでも重要です。
信頼できる特殊清掃業者を選ぶポイント

特殊清掃とリフォームを成功させるには、信頼できる業者を選ぶことが何より重要です。作業内容の正確さや対応の丁寧さは、仕上がりや費用の満足度に直結します。ここでは、業者選びで特に注目すべきポイントを整理してご紹介します。
リフォーム対応の有無と作業実績を確認
特殊清掃業者を選ぶ際には、リフォームまで一貫して対応できるかどうかを必ず確認して下さい。一部の業者は清掃のみで、リフォームは外注に頼る場合があり、その分費用が高くなることや、連携不足によるトラブルが発生する可能性があります。
一方で、特殊清掃からリフォームまで自社で一括対応している業者であれば、現場の状態をよく把握したうえで、効率よく作業を進めることができます。また、過去に似たような現場での施工実績があるかを確認することで、技術力や対応力の信頼度も判断できます。
公式サイトや口コミ、施工事例などをチェックし、依頼前に担当者と直接話して安心できるかどうかも大切な判断材料です。経験と対応力のある業者を選ぶことが、納得のいく仕上がりにつながります。
見積もりの透明性と資格・許可の有無
信頼できる業者を見分けるには、見積もりの内容が明確かどうかが重要なポイントです。優良な業者は、作業ごとの費用内訳を丁寧に説明してくれます。もし「一式〇万円」など曖昧な表記しかされていない場合は、後から追加料金を請求されるリスクがあります。
また、特殊清掃業者として必要な許可や資格を取得しているかも必ず確認して下さい。たとえば、廃棄物収集運搬の許可や、事件現場特殊清掃士などの資格を持っているかどうかが、その業者の信頼性をはかる指標となります。
こうした許認可の有無は、業者の公式サイトや担当者への質問で簡単に確認できます。見積もりの透明性と法令順守の意識が高い業者であれば、安心して依頼することができます。
まとめ
特殊清掃は、亡くなった方の部屋や事故現場などを清潔にするための重要な作業ですが、清掃だけでは取り除けない臭いや汚れが残ることもあります。そのため、壁や床、浴室などが傷んでいる場合は、リフォームが必要になるケースも少なくありません。
放置すると臭いが再発したり、建物の価値が下がったりする恐れもあります。こうしたトラブルを防ぐには、特殊清掃とリフォームの両方に対応できる信頼できる業者を選ぶことが大切です。
見積もりの内訳をしっかり確認し、費用や作業内容について納得したうえで依頼しましょう。清掃とリフォームを正しく行うことで、衛生的で安心できる空間を取り戻すことができます。




